3/18 "Love My Life"

今日は始発で5時半ごろに家に帰ってきた。眠さと疲労と興奮の余韻がアルコールと共に血管の中でカクテルになって、ぐちゃぐちゃになっていた僕たち三人は、キッチンルームにたどり着くや否や腰が抜けたように座り込んだ。Aが僕とCにホットミルクを作ってくれて、寒さで縮こまった身体を和らげてくれた。

明るんできた空を横目に、部屋に戻るとたちまち眠り込んだのだが、よく眠れたとは言い難い。

10時ごろに目を覚ました。隣室のKvとその彼女がずっと楽しそうに笑っているのが聞こえてきて、心が和んだ。それから、バイクの教習所で知り合って友達になったRが車で迎えに来てくれるというので風呂などに入って待つことにした。VやAもそのころ起きてきていて、昨夜のことなど話して笑った。

やがて約束の12時になったのでRと井尻駅前のハンバーガーショップに行った。バーガーは値段も高くないし中身もしっかりしていていい感じだ。そして車の中で一緒に食べた。Rは、10年前に出会ったときは背中まで長い黒髪を伸ばしてがりがりに痩せた男だったが、今では髪を短く刈り上げて、スーツ越しにも膨らんだ腹がわかる。煙草も紙巻きを吸わなくなっている。優しい男が家庭を持つというのはそういうことだ。仕事は本当に大変そうだが、彼の親しみのある力の抜けた長崎訛りが好きだ。Rの暮らしは、いかにも満たされているという感じで、僕はうれしくなった。それからRは仕事に戻っていった。

僕はキッチンに戻り、テーブルに覆いかぶさるようにして食事をしている脱力モードのKaとワーホリについてや手段と目的がどうこうなんて話なんかをした。若いKaの中にある、まだ表現する方法を知らないでいる才能と感性が、外に出たがって蠢いているのを感じる。本人にはそれが得体のしれない焦燥感や不安として感じられるのだろう。まあ、そんなこんなで話は終わり、部屋への帰りしな、風呂上りのCと階段前で出会った。昨夜あれだけ動き続けていたのに、いつもと同じニコニコした顔で「2時に起きたぁ」「めっちゃ元気ぃ」と日本語で答えながらケロリとしていた。僕に残された休日は残り半分。明日からはまた昼夜連勤や片方だけの出勤が続き、日曜日まで休みの日と呼べる日はない。書店に行って現代詩手帖ユリイカを買いに行った。月に二回詩を投稿しようと決め、部屋で詩を書こうとしたけれど、眠くてどうにもならなかった。舌が昨日より大きくなった口内炎に触れる。あからさまに免疫が落ちていて、これは休養が必要なサインだと感じて眠ることにした。

陽が落ち切ったあとに目が覚めて、冷凍していた豚肉と、近所の八百屋で買ったニラを炒めて夕飯を作った。ものすごく久しぶりの自炊だった。

バイト終わりのAが戻っていてキュウリを分けてくれたので、お返しに八百屋で買ったキウイを一緒に食べた。

キッチンで食事をしながらテレビを見た。フランス文学者が蒐集している古書について語っていた。

今日はそんな感じだ。おやすみなさい。